何年も教員採用試験を受けてるけどなかなか受からない。教員になることに魅力を感じなくなった。など様々な理由で教員以外の道を考え、民間企業の正社員を目指そうと考えたことがあるはずです。
正社員就職は今からでもできます。しかし、正社員就職はかんたんではありません。
メジャーな就職活動方法である転職サイトやハローワークを使った就職活動方法は、職歴のある転職希望者の為の就職活動方法であり、あなたにとって不向きな就職活動方法です。
そのためなんとなく就職活動を始めてしまうと、自分の立場や境遇に不利な就職活動をしてしまうことになります。
そこで、教員を諦めた正式な職歴のない既卒者におすすめの賢い就活方法をご紹介します。
民間企業への正社員就職を成功させ、新しい人生をスタートさせましょう。

教員採用試験に3年落ち、非常勤講師の枠がなく大学を卒業してフリーター生活を4年経験した末、正社員就職をすることができた私が
採用担当者として就職活動の方法を完全解説します。
目次
今更だけど正社員で就職することができる理由
何年も教員の道を追いかけて、今更就職なんてすることなんてできないだろう。と思われる方は多いです。
完全に逆です。今就職活動をすれば正社員就職は間に合います。
ニートやフリーターからでも正社員就職が可能です。
教員を目指しているような方は基本的に、ビジネスマンとしてもポテンシャルは高いです。
夢を追いかけていた期間があるだけで、無下にされる時代ではなくなってきています。
就活に関する情報を得やすくなったことや、就職をサポートしてくれるサービスが充実してきたからです。
社会はポテンシャルの高い人材が、むしろ新しい挑戦をする事を歓迎しています。
民間企業で働くやる気をしっかりと伝えることができれば内定を獲得できるはずです。
正社員への道を邪魔している大体の原因は、今更受けれる会社はどうせ底辺のブラック企業だと思い込む偏見とプライドが理由の場合が多いです。
大手企業に就職することは難しいですが、良い求人や会社を見抜き、あなたと合う企業をマッチングすることができれば、今からでも優良企業に就職することはできます。
分相応の会社へ一度就職し、スキルを身に着け、大手や高年収の会社にキャリアアップはあなた次第で可能です。
優良企業をマッチングし、就職成功率を高める方法を後ほどご紹介します。
教員免許は就職に有利になるのか
採用において教員免許状は基本的に、なんの役にも立ちません。
専門教科が有利になる分野にエントリーした場合は、話題の種くらいにはなるはずです。
教員免許のおかげではなく、何を学んできたかという部分が評価されているだけなのでやはり免許の意味は余りありません。
そのため、教員免許が有利になりそうな仕事を考える必要はありません。
免許状はお守り程度に履歴書に記載し、自己PRでは教員免許の事を強くアピールするのは控えましょう。
教員志望からどんな職種に就くことができるか
塾の講師や、学習教材の販売製作者などが浮かぶと思いますが、他にもたくさんの種類の職業に就くことができます。
特におすすめする職種をご紹介します。
おすすめの職種
- 営業職
- IT職
- 販売職
上記の職業が私がおすすめする職種です。採用されやすさではなく、将来性の高さを考えること上記の職種がおすすめです。
おすすめの職種の選定条件
- 正式な職歴のない人でも正社員就職できること
- 需要が高く、今後も求められる職種であること
- 未経験可の求人があること
- 将来性が高いこと
- スキルが身につくこと
- 稼げる職種であること
- 転職やつぶしが効きやすいこと
- キャリアアップや独立自由な働き方が得られること
一度教員という夢を諦め、社会人としての空白の期間があるため、次に付く仕事はスキルが身につき食いっぱぐれない潰しの効く職業が望ましいです。
面接突破のコツは教員を諦めた理由をうまく話せるようになること
正社員就職を成功させるためには、面接を突破しなければいけません。
特に、教員を諦めた人の民間企業への就職活動では、なぜ目指していた教員を諦め、自社を志望したのか。をうまく答えなければいけません。
教員を諦めた理由は、単に受からないからといったネガティブな理由では、採用されることはないです。
やめた理由と民間企業を志望する理由を制することが正社員就職の鍵になるのです。
面接の4つのポイント
- 絶対に嘘はつかないこと
- うまく言い換えること
- 正直に本音で話すこと
- 前向きな理由で志望していること
大きくこの4つを意識して、うまく教員を諦めて民間企業への就職に切り替えた理由を考えましょう。
自信がなかったり、もっと良い伝え方を考えたい。と思った方は、就職・転職のプロに相談してみることをおすすめします。
後で解説する就職・転職エージェントを御覧ください。
例文で解説:教員を諦めた人が使いたい自己PRのポイント
教員採用試験用ではなく、民間企業での面接に自己PRや志望動機を考えなければいけません。
教員を目指していた本質的な部分と民間企業でやりたいことを結びつけることができればブレのない一貫性の高いアピールをすることができます。
例文
例文
人にもとごとを教えることや、誰かの成長に関わることがが好きで教員を目指していましたが、誰かの成長に関わる仕事は教員だけではないと気が付きました。仕事のスキルを身に着け活躍するだけではなく、これまで学んだ教育のスキルで後輩や部下の育成やマネジメントに活かし、一緒に働く仲間や組織の成長に関わりたいと考えるようになりました。
上記の一文では、教員を目指していた本質的な理由からブレずに民間企業への志望理由にスライドしています。
また、民間に切り替えた理由やこれからやりたいことや活かせることに納得感も感じられるはずです。
例えばここに、アルバイトを行っている場合は、アルバイトの経験に基づいた動機を足すことでより、民間を志望した理由に納得度が高まります。
そして、志望する会社に対してスキルをどのように活かしたいか。自分は何に貢献できるか。志望する会社では何をしたいのかを伝えるようにしましょう。
教員を目指していた人は、教員として働いていなくても大学生活や、常勤・非常勤講師として身につけたスキルがあるはずです。
教育、マネジメント、コミュニケーション能力、教材・資料の作成のスキルなどどのようなスキルがあるのかを洗い出し、どのように会社に貢献できるのかをうまく伝えれるようにしておきましょう。
専門教科が活きる業界を志望する
専門教科を活かせる業界に対しては、専門性をPRすることができます。
「得意領域の業界 × 業種」を組み合わせることでうまく自己PRすることができます。
中高理科の教員を目指していた場合→化学系メーカーの営業職などです。
例
理科 × 営業職
体育 × パーソナルトレーナー
英語 × 外資・貿易系
このような専門知識を生かした就職活動ができるのが教員志望者の強みです。
得意の専門科目から業界や業種を考えてみるのも良いかもしてません。
正社員就職を成功させる大きな要因は面接です。
自己PRをうまくできる業界・業種を選ぶことで納得度の高い面接をしやすいので合格率が高まります。
教員志望者にありがちな正社員採用に受からない人の4つの特徴
特に教員志望者にありがちな民間企業に受からない人にありがちな4つの特徴について解説いたします。
下記に当てはまると、面接で落とされてしまう可能背が極めて高いです。
当てはまっている・当てはまりそうと思ったなら、改善が必要です。
ビジネス向けのコミュニケーション能力が身についていない
教員を目指す人はなぜか話しが長くなってしまいます。
しかし、ビジネスのコミュニケーションでは、結論から端的に短くわかりやすく伝えることが求められます。
教職者は、冗長表現が多く面接においても評価を低く付けられてしまいます。
ビジネス向けのコミュニケーションのとり方を普段から意識し、身に着けましょう。
ビジネスでの売上の最大化という数値目標に抵抗がある
民間企業では、売上を上げることが必要です。
就職したことによってあなたも売上増加のために目標数字を追うことになります。
常勤・非常勤講師や、アルバイトでは、数値目標に貪欲になった経験がないため、あなた自信が抵抗を感じてしまうかもしれません。
企業側としても、教員志望者に対して数値目標に対して向き合ってくれるだろうかと疑問を感じるはずです。
企業の心配を払拭できるようにうまく返答できるようにしておきましょう。
入社や仕事に対する姿勢が受け身
教員志望者は謙虚なのか、面接の場で「御社で勉強させてください!」といった姿勢の発言をしてしまいます。
これは、一発アウトのNG行為といっても過言ではありません。
スキルが無いから入社したら職場で勉強させてもらおうでは、採用担当者は雇いたいと思いません。
ビジネス社会において、御社で勉強させてくださいは受け身な人だと捉えられてしまい、大きなマイナス評価をうけることになってしまいます。
大前提として、自分の経験やスキルや価値を提供することで会社に貢献する事をアピールする必要があります。
今ある〇〇のスキルを活かして△△に貢献します。その中で✕✕を学びたい、身につけたいという姿勢で自己PRを行えるように練習しましょう。
教員志望なので、本来ならきっと勉強好きや勉強熱心で自分から進んで勉強して仕事に活かすことができるはずです。
企業があなたを雇うメリットや、あなたが企業に提供できるものは何なのかを考え主体的な姿勢をアピールしましょう。
基本的なITリテラシーが低い
民間企業では、数値を使った資料作成をすることが多いです。
ワードでのレポート作成、エクセルでの図や表の作成、パワーポイントでの資料作成などに必要なスキルは基本スキルとして身につけていたほうが良いです。エクセルはグラフや基本的な関数まで使えれば問題ないと思います。タイピングはブラインドタッチができればでしょう。
ビジネスの場では、Googleスライドやスプレットシート、マーケティングツール、営業支援ツール、スラックやZOOMなどPCを使ったさまざまな業務を行います。
PCが使えない場合、基本的なITスキルが身についていない事を理由に不採用になる場合が多いです。
なので、PCを扱えるようになりましょう。
エクセルやパワポなどのマイクロソフト社のソフトは有料で高価なため、同等の機能で無料で利用できるGoogleのスプレッドシートやGoogleスライドを利用して練習してみるのがおすすめです。
また、履歴書や職務経歴書の作成をPCでおこなうことで、基本的なITスキルを企業に伝えることができます。
就職活動と並行して行いましょう。
教員を諦めたあとの就職活動方法
新卒採用の就職活動と違い、ある程度決まった時期にスタートするわけではありません。
既卒者の場合は常に求人はあるので今ある求人に応募することになります。
そのため、いつでも民間企業への就職活動をスタートすることができます。
しかし逆に言えば、就職活動を自分から始めなければ時間だけが無駄に過ぎる事になってしまいます。
就職活動方法を知り、できるだけ早く就活を始めましょう。
就職活動の方法は大きく分けて下記の3つを利用することになります。
主な就職活動の方法
ハローワークを活用する
転職サイトを活用する
転職エージェントを活用する
ハローワークとは
全国に基地があり求職者は無料で利用可能。取り扱い求人数は数万件。
企業側のハローワークへの求人掲載も無料のため求人数が膨大。そのため、ブラック企業も多い。
お役所仕事なので対応はかなり事務的。サポートは基本仕事紹介のみ。
正社員ができるまでの期間は1ヶ月から6ヶ月程度。
地方の求人も多いため、今住んでる地方から出たくない方や、どんな職場でもいいからとりあえず正社員就職したい人におすすめ。
転職サイトとは
まさにインターネット版ハローワーク。全国規模で膨大な求人数。職種も豊富で質もピンきり。選ぶことのできる範囲が大きい。取り扱い求人数は数万件。
求職者は無料で利用可能。
企業側は転職サイトにお金を払う必要があるため、ブラック企業はハローワークよりはかなり少ない。
採用にお金を払ってでも求人を出したい企業が集まる。
サポートはサイトへの求人の掲載のみ。
メイン利用者は転職活動者のため、職歴のない既卒者の応募はかなり不利。
就職できるまでの期間は3ヶ月から1年程度。下手すると就職できない。個人的な意見では、正直就職できる気がしない。
就職活動に自身があり、自由に就職活動をしたい人におすすめ。
転職エージェントとは
取り扱い求人はハローワークや転職サイトと比べると少ない。取り扱い求人の規模は数千件ほど。
求職者の利用は無料。
企業側は求人を掲載するためにお金を払うが、エージェントがブラック企業か調査し、扱いたくない企業に対しては、企業にお金を積まれてもエージェントが掲載を断る。そのため、求人の質が高い。
転職のプロであるキャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーがキャリアや就活の対策などの相談ができるためサポートが充実。
就職できるまでの期間は1ヶ月から6ヶ月程度。
就活に自信がなく、プロにアドバイスをもらいながら優良企業の正社員になりたいなら転職エージェンがおすすめ。
教員を諦めた人におすすめの就活方法は転職エージェントを利用すること
教員を諦めた人にとって最適な就職活動方法は転職エージェントをうまく利用することです。
教職浪人であれば、正規の雇用をしていないため、基本的にフリーターと同じ扱いをされてしまいます。
そのため、職歴なし×あなたの年齢という書類で応募することになるため書類選考を通過しづらいのが現実です。
面接に進むことができても、自力での就活では、不利になる状況で就職活動を行ってしまったり、民間企業での正しい就活スキルが身についていない場合が多いため、最終的に採用されづらいことが多いです。
このような不利な状況を解消するために、サポートが充実していてフリーターからの正社員就職に強い転職エージェントを利用した就職活動をおすすめします。
教員を諦めた人のための民間企業への就職方法まとめ
教員を諦めた場合は、最適な就職活動方法で行うことが正社員就職への近道です。
民間企業への道を考えたらすぐに行動を行うことが重要です。
民間企業で新しい道をスタートできることをお祈りしています。
転職エージェントはこんな方におすすめ
- どんな仕事が向いていそうかキャリアコンサルタントに相談したい。
- 就活が不安。
- 1から面接練習をしてもらいたい。
- いい会社の選び方がわからない。
このような悩みや不安を感じたら転職エージェントに相談してみることがおすすめです。
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